病気と思いこんでしまう病気
医学的には問題がないのに、頭痛や胃痛などの些細な症状から、「自分は大きな病気にかかっているかもしれない」という思いにとらわれて、強い不安や苦痛を引き起こすことがあります。
これは「心気症」と呼ばれる精神疾患のひとつです。
実際に、問診や検査を受けて、特に問題がなくても、その考えを変えることが出来ません。
患者さんのなかには、「問題ありませんよ」と言うお医者さんを信じることが出来ず、病気だと診断してくれるお医者さんを求めて、複数の病院を転々とされる方も居ます。
心気症は、本当は別のところにある不安を表現出来ず、身体の不調として表現されているという考え方もあります。
まずは、本当に身体の病気があるのか、きちんと検査します。
検査で特に問題が見られず、心配ないことが分かっても安心出来ないような場合は、心気症が疑われます。
心気症は、状態に応じてお薬を飲んだり、精神療法を行っていくことが有効です。
このような状態が6ヶ月以上続いているようでしたら、一度、精神科・心療内科を受診してみてはいかがでしょうか。
麻布十番メンタルケアクリニック