認知の歪みとは
前回「すべき思考」についてご紹介しました。
私たちは気づかないうちに「◯◯すべきだ」「◯◯すべきでない」という考え方が浮かんできて、自分を追い込んでしまいがちです。
「すべき思考」になっていませんか? - AJMC's blog
「すべき思考」のように、悪い方向に考えてしまう、あるいは受け止めてしまうような考え方のクセを「認知の歪み」と言います。
私たちは、同じ出来事が起こった時でも、人によって受け取り方が変わったりします。
例えば、失敗しても「大丈夫、この失敗を次に活かそう」と思う人も居れば、「もうダメだ。自分は何をやっても上手くいかない」と思う人も居ます
こういった考え方のクセといのは、人によってさまざまなです。
「認知の歪み」が強いと、そのことで頭がいっぱいになって、生活しづらさを感じるかもしれませんね。
自分のはまりやすい思考のクセをとらえて、修正していきましょう。
そのためには、自分がどんな「認知の歪み」にはまりやすいのかを知ることから始めます。
認知の歪みはいくつかあります。前回ご紹介した「すべき思考」はそのうちの一つになります。
・全か無か思考
物事を「白か黒」「100か0」など極端に考えます。
・一般化のしすぎ
ありふれた「悪いこと」が起きた時、「また起こるのではないか」と一般化します。
・心のフィルター
ネガティブで、いつもマイナスのフィルターを通して物事を見ます。
・マイナス化思考
良いこともそうですが、そこまで悪いことでもなかったことも、マイナスにすり替えます。
・結論の飛躍
結論を、事実とは違う悲観的な結論と考えます。
この中には「心の読み過ぎ」と「先読みの誤り」があります。
・拡大解釈と過小評価
悪いことは虫眼鏡を使って見るように大きくとらえるのに、良いことはあまり見えません。
・感情的決めつけ
「私は無視されてるように感じる…私は嫌われてるんだ」という決めつけです。
・すべき思考
「〇〇すべきだ」あるいは「〇〇すべきでない」と考えて自分を追い込みます。
・レッテル貼り
些細なミスで「私は無能だ」「私は負け犬だ」とレッテルを貼ります。
・個人化
事実はそうでないのに、悪いことが起きたら全てを自分のせいにしてしまいます。
ひとつひとつの詳しい内容については、またの機会にご紹介していきたいと思います。
港区 麻布十番メンタルケアクリニック