自己実現欲求

人間には、いろいろな欲求があります。

マズローという心理学者は、人間の欲求を分類し、低次から高次のものまでピラミッド型の階層によって示しました。

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基本的な欲求が満たされると、より上位の欲求が出てきて、それが行動に影響を与えます。

たとえば、食べる物に不自由しなくなると、「生理的な満足」に関する欲求が満たされて、「安全」への欲求(雨風をしのいで安心して食事が出来る、眠れる)が満たされることとなります。

 

ピラミッドの下のほうから一つ一つ見ていきますと、

「生理的な満足」への欲求とは、生命維持のために必要な、本能的・根源的な欲求です。食事や睡眠に関する欲求は、ここに当てはまります。

「安全」への欲求とは、脅かされることなく安全に安心して暮らしたいという欲求です。

「所属と愛情」への欲求とは、集団に属したり、仲間から愛情を得たりしたいという欲求です。

「自尊」への欲求とは、承認への欲求や尊重への欲求とも言えます。集団から自分が価値ある存在だと認められたい、自立した個人として尊敬されたいという欲求です。

そして一番上に「自己実現」への欲求があります。自己実現とは、マズローによると、人が潜在的にもっている能力を十分に発揮しようとする欲求です。

 

人は誰しも、自己実現の欲求を持っています。

ですが、何らかの環境的な要因や、自分自身の心のなかにある要因によって、自己実現への欲求が阻害されていることもあります。

 

自分にとっての「自己実現」とは何なのか模索したり、自己実現を阻害するものについて考えたり、それが達成されるよう努力をしたりすることで、今よりもっと、自分らしい人生を送れるようになるのかもしれませんね。

 

港区 麻布十番メンタルケアクリニック

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