子どもの睡眠不足③
台風が去ってから、朝晩の冷え込みが一層厳しく、街中では銀杏の香りが感じられ、冬の到来が間近に迫っていることが感じられる時期になりました。
昼間との気温の差に体調を崩してしまっている方もいるのではないでしょうか。冷え込みにはしっかりと対策をして風邪などを引かぬようにお気をつけ下さい。
今回は子どもの睡眠不足③ですが、子どもが睡眠不足にならないためにも睡眠習慣を赤ちゃんの頃から気をつけるべきことをお伝えしようと思います。
赤ちゃんの頃は寝るまでに授乳や抱っこなどの親の助けを借りることが寝るまでに見られる行動です。しかし、赤ちゃんの睡眠時間は連続しているわけではなく、2~3時間ほどで起きてしまうこともしばしばあります。
夜泣きなどで子育て中に苦労された方もいらっしゃると思います。そして逆にほとんど夜泣きをせずに夜はよく寝ていてくれて子育てが楽であったという人もいると思います。
実はどちらの子どもも夜中に目が覚めているのですが、夜に目が覚めた時に親の助けなしで睡眠できるかどうかが夜泣きのあるなしに関わってきます。
睡眠の導入がうまくできない赤ちゃんが親の助けを必要として夜に泣いて親に助けを求めているようです。
赤ちゃんは泣くのが仕事といいますが、実際に子育てをするのに夜泣きというのは少ないほうが親としてはありがたいとい思います。そこで赤ちゃんの夜泣きの予防と対処方法ですが、適切な睡眠衛生を構築することが大切なようです。
1)早寝早起き、規則正しい生活リズムです。疲れすぎてしまうと夜間に睡眠が分断することも多くなってしまうので、早い時間に昼寝を取らせて、夜は早く寝かしつけることが適切な睡眠スケジュールを構築していく一歩です。
2)入眠直前に走り回ったり、外で遊んだり、テレビやビデオを見るといった興奮させるような多くのエネルギーが必要な活動は避ける。お風呂やお話のような静かで楽しい活動を入れた継続できる就寝時の睡眠習慣を構築する。生後六ヶ月以降は入眠直前の摂食も避けて、睡眠習慣は子どもの寝室で行い、終わったら眠気はあるが起きているうちに就寝させ、親は部屋を離れる。
3)ぬいぐるみや毛布といった睡眠補助具を子どもに与えてみる。睡眠習慣の一部として、お気に入りのものと一緒に子どもをあやしたりなぐさめたりしていると気に入りやすくなります。一部の子どもはお気に入りのぬいぐるみや毛布を受け入れないことがありますのでがっかりしないでください。
睡眠習慣を身につけさせて子どもが自分で入眠できるようにすることが大切です。早く寝てほしいと思って、夜泣きをあやしたり、抱っこしたり、ゆすったりすると子どもの入眠が親の助けなしでは眠れなくなってしまい、余計に夜泣きを引き起こしてしまうことがありますので、ほどほどが一番だと思います。
子育てはとても大変だと思います。もし、子どもの夜泣きなどでストレスが溜まってしまっていて夜が眠れない、イライラするなどの症状がありましたら、お近くの病院で一度相談されてみてはいかがでしょうか。
※「睡眠とその障害のクリニカルクエスチョン200」を参考にしております。
麻布十番メンタルケアクリニック