双極性障害(躁うつ病)

私たちは誰でも、気分が良い日と、なんとなく気分がすぐれない日がありますよね。

良いことがあれば心が弾みますし、なんだか元気も湧いてきます。一方で、悲しいことや辛い出来事があった時、気分が落ち込むこともあります。

 

ですが、「双極性障害躁うつ病)」の場合、自分ではコントロール出来ないほどの「躁状態」と、苦しくて生きているのがつらいような「うつ状態」を繰り返します。

 

双極性障害の患者さんのなかには、ご自身が「うつ病」だと思われている方も少なくありません。

躁状態」の時というのは、バリバリ仕事をこなしますし、睡眠時間が短くても調子が良いため、症状だと気づきにくいのです。

また、診断が難しいケースもあり、はっきりとした病名がつくまでに時間がかかることもあります。

双極性障害は、うつ病と治療法が異なるため、正しい診断と適切な治療を受けることが大切です。

 

躁状態の時の特徴は以下の通りです。

・気分が高揚したり、ハイになったりする

・睡眠時間が短くても元気いっぱい

・いつもよりもおしゃべりになる

・いろいろな考えが次々と浮かんでくる

・自分が偉くなったように感じる

・活動的になって、じっとしていられない

・ちょっとしたことでイライラする、怒りっぽくなる

 

ご自身では気づきにくいことも多いため、ご家族など、身近な人にも聞いてみると、理解しやすいかもしれません。

 

双極性障害の場合、躁状態の時期に会社を辞めてしまったり、離婚してしまったり、その後の社会生活に大きな影響を与えることもあります。

普段はそんなことはないのに、高額な買い物をして、あとで金銭的に困ってしまったり、人によっては暴力的になることもあります。

こういった行動から、社会的な立場や、周囲からの信頼を失ってしまうこともありますから、早期発見・早期治療が大切です。

 

このような症状にお心当たりのある方は、一度精神科・心療内科で相談してみてください。

当院でもご相談を承っております。

 

港区 麻布十番メンタルケアクリニック

http://azabu-mentalcare.jp/