心身相関

「心身相関」という言葉をご存知でしょうか。

心理と生理との作用が相関関係にあることを言います。つまり、私たちのこころと身体は密接に影響しあっているということです。

 

 例えば、大切なプレゼンや試験の前に、心臓がドキドキしたり、お腹が痛くなったりした経験はありませんか?

一方で、軽い運動をしたあとに気分が良くなったりしますし、明るい気分の時にはなんだか体調も良いと感じることもあります。

 

特に、こころが原因で身体に変化が起こる病気として「心身症」があります。

心身症は、胃潰瘍過敏性腸症候群過呼吸性症候群、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症など、さまざまな疾患が当てはまります。

女性であれば、月経困難や無月経、更年期障害も含まれることがあります。

 

それぞれ、専門となる科への受診も大切ですが、症状がなかなか思うようにコントロール出来ない場合は、心療内科などの専門医に相談してみてください。

当院でも、ご相談を承っております。

 

ところで、「病気は気の持ちよう」と考えている方も少なくないように思います。

特に、こころの病気にかかっている方のなかには、「自分が甘えているだけだ」「もっと頑張らなければいけない」とご自身にムチを打ち、結果的に、ますます症状を深めていってしまうことがあります。

 

症状があらわれた時こそ、「今、自分は疲れがたまっているんだ」「自分が実感していたよりも、ストレスを強く感じていたのかもしれない」と気づいて、少し休んでみたり、気分転換をはかったりすることが必要なのかもしれません。

 

ストレスそのものは悪ではありませんし、ほどよいストレスが、その人が成長していく上で必要な刺激になったり、日常生活を潤してくれることもあります。

そのため、自分にとってのストレスを知り、コントロールしていくことが大切なのかもしれません。

 

港区 麻布十番メンタルケアクリニック

http://azabu-mentalcare.jp/