共感と同感

みなさま、こんにちは。

きょうは「共感」と「同感」についてお話したいと思います。

「共感」=「同感」だと感じていらっしゃる方もいるかもしれませんが、これらは違うものです。

 

例えば、話をしている相手が、自分と同じような体験を過去にしていたとします。

「分かる分かる。自分も昔ね・・・」というように、自分自身の体験や知識と照らし合わせて話を聴くことを”同感”と言います。

ですが、同じような体験をしていても、その感じ方は異なりますし、そこから何を思うのかは人それぞれです。

「自分は◯◯だと思ったんだ」と言われて、それが自分と全く違う考え方だったとしたら、あなたはどう反応しますか?

 

「いや、そんなことはない。自分は△△だと思った」ときっぱり言いますか?

自分の意見を持ち、それを相手に伝えることは大切なことですが、ケンカになってしまったり、相手との関係がぎくしゃくしてしまったりするかもしれません。

では、自分の気持ちをぐっとこらえて、「自分も◯◯だと思った」と言いますか?

相手との関係性は維持されるかもしれませんが、フラストレーションがたまってしまいますよね。

 

そこで「(私は違う意見だけど)あなたはそう思ったんですね」と”共感”してみてください。もちろん、( )内は相手に伝えません。でも、これがとても大切です。

共感は、自分の意見が相手の意見と違っても、コミュニケーションを円滑にすることができます。

共感することで、相手を尊重できるだけでなく、自分自身を大切にすることもできます。

 

こういった会話は、夫婦や親子、友だち、同僚など、さまざまな関係性のなかで見られます。

ですが、「共感」と「同感」は意外と使い分けがむずかしく、混同されがちです。

 

自分自身のコミュニケーション、「共感」と「同感」、どちらを使っていますか?

一度振り返ってみてはいかがでしょうか。スタッフ永井でした。

 

港区 麻布十番メンタルケアクリニック

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