体調不良は気圧のせいかも・・・?
麻布十番メンタルケアクリニックのブログを御覧の皆様こんにちは!
なんだか火曜日は雨の日が多い気がするなぁ、、と思いながら
ネットで天気予報を見ていたら、台風18号が発生、北上中。でした。
明日9日には、東海から関東を中心に雨が降り、雨脚が強まるとのこと。
皆さま、明日朝のお出かけの際は台風対策準備万端で出られてほしいです!
・・・ところで
“台風になるとだるくて動きたくなくなる”
”雨の前は、昔、怪我したところがシクシク痛む”
”低気圧で頭痛がひどい”
等など・・・
台風の前は身体の不調を訴えるひとが多くいらっしゃいます。
台風は“熱帯地方で発生した低気圧がさらに発達したもの”です。
したがって、台風がやってくると、数時間で大きく気圧が下がることになります。
ここで、少し、いつもなんとな~く天気予報で聞いている「気圧」について、改めて調べてみました。
気圧とは・・・
簡単に言うと「空気が地面やものに対し押し付ける力の圧」のこと。
”高気圧”は、地面にかかる空気の圧力が強い状態で風が吹き、下降気流↓が流れます。
膨らんだ風船の口を開けると、強い勢いで空気が外に噴出されますよね。
それと同じで高気圧は、地上に向けて空気が放出されている状態です。
一方、”低気圧”は、内側に向かって空気が集まることで上昇気流↑ができます。
低気圧は周りから空気が流れこむ形になるので、空気は上に行くしかありません。
空気は上昇すると膨張し、水蒸気となり雲となり、雨を降らせます。
低気圧が近づくと天気が悪くなるのはこういった仕組みがあるからです。
高気圧の時は、酸素が上から降り注ぐイメージ(下降気流)なので、地表に酸素が多く、そこに住む私たちも、自律神経が活動的に向き(交感神経が活性化し)やすくなるそうです。
逆に低気圧の時は、上昇気流なので、比較的地表の酸素が薄くなり、省エネモード(副交換神経側)に偏る、とも言われます。
自然の営みとして昔から台風や気候の変動はあったと思うのですが、
例えば昔なら台風が近づいて家が飛ばされそうなら、外に出ずに家の中の雨漏りがしないように対策をして、食料を蓄えて、ろうそくを灯し、台風がすぎるのをじっと待つ。
それによって結果的に身体を休ませられたのではないか、と思います。
しかし、現代はよっぽどの台風でないかぎり公共機関が止まることはありませんし、電話も通じます。
気圧がたとえ低かろうと、”普段通り”に動かざるを得ないことは多々ありますよね。
そうなると、気圧の変化によって起こっている体調不良に気づけないことがあるのではないかと思います。
自然の中で適度な圧によって安定し、生かされている人間の肉体ですから、
低気圧で、外側からの圧力が弱まり、内側からの外に向けての力が強くなれば、
血管や細胞が膨張し、むくみや頭痛、倦怠感、痛みなどを引き起こすこともある、というわけです。
気圧の急な変化によって、血管が膨張して神経を圧迫する・・・このような頭痛は低気圧頭痛といいます。こういった頭痛については、氷枕で頭を冷やしたり、部屋を暗くしてリラックスした状態で横になることが良いとされています。
低気圧や台風の時の体調不良は、「気のせい」ではなく、きちんとした理由があります。気圧の変化を感じたときは、ゆっくり休んだり無理のないように過ごしてくださいね。
スタッフの高橋でした。
港区 麻布十番メンタルケアクリニック