読書を通して…
みなさん、こんにちは。
昨日上陸した台風の影響は、きょうも関東地方にさまざまな影響を及ぼしているようですね。
本日来院される方、決して無理はなさらず、安全を最優先にしてくださいね。
雨の日や外出がむずかしい日は、家でゆっくり読書を…というのもすてきな時間の使い方ですよね。
心理療法の中には「読書療法」というものがありますが、みなさんも、本を読んで頭の中が整理できた、気分転換できた…という経験、ありませんか?
うつ病などの治療に取り入れられている認知行動療法のなかでも、読書をすすめることがあるようです。
例えば、うつ病に関する本を読む、パニック障害について紹介されている本を読む、ということもセルフケアにつながります。
症状について知識を得ることで、自分の今の状態が整理できたり、症状に対する不安が少し和らいだりします。
また、医師からのアドバイスや克服した方の体験記を通して、心の持ち方について理解することも、治癒につながっていきます。
小説などでは、また少しちがう側面があります。
私たちは時々、自分の考えや人生における課題と、物語の登場人物の人生とを重ね合わせていることがあります。
これは、登場人物を通してカタルシス(感情の解放)が得られたり、人生の課題について登場人物と一緒に考える時間となったりします。
小説だけでなく、感動するドラマや映画を観て涙をながすというのも、実は自分の体験と重ね合わせて、物語を通して自分の感情を解放しているんだとか。
こうした涙を流したあとは、気持ちがスッキリしていることもあります。
読書は、日常でも簡単に取り入れることができますから、ぜひ試してみてください。
ただし、体調が悪くて本を読むことも辛い、という場合は無理をなさらないでくださいね。
無理のない範囲ですすめていくということも大切です。
きょうもみなさまにとって素敵な一日になりますように。
木曜日ブログ担当より*
港区 麻布十番メンタルケアクリニック