統合失調症の陰性症状
こんにちは。
最近テレビなどで、統合失調症を扱った番組が多くみられますね。
観ていると、やはり取り上げられるのは、統合失調症の症状の中でも「幻覚」や「妄想」などの、比較的目立ちやすい症状という印象を受けます。
きょうは統合失調症の症状のなかでも、比較的目立ちにくい「陰性症状」と呼ばれるものをご紹介します。
幻覚や妄想など、統合失調症の症状のなかでも、比較的目立ちやすい症状を「陽性症状」と呼びます。
一方で、陰性症状は以下のような症状となります。
●感情の鈍麻・平板化
喜ぶ、怒る、楽しむ、悲しむなどの感情が持ちづらくなり、表情の変化も乏しくなります。
●意欲の減退
意欲がなくなってしまいます。仕事だけでなく、入浴や着替えなどの行動に興味が持てず、身だしなみにも無頓着になります。
●対人コミュニケーションの支障
他人との関わりや、コミュニケーションを避けるようになります。自分の部屋にひきこもる人もいます。
陽性症状のあとに続いて陰性症状が出てくる場合もあれば、陽性症状は特になく(あるいはあっても、あまり気づかれなく)陰性症状が出てくるという場合もあります。
そのため、うつ状態に似たような症状としてとらえられることも少なくないようです。
陰性症状は、ご家族や職場の人から「症状」として理解されず、怠けているだけだと誤解されてしまうこともありますが、決してそうではありません。
何より支えになる周囲からの理解やサポートが、統合失調症の治療には必要不可欠ですから、こういった理解が少しでも広まっていくことを望んでやみません。
最後に、きょうはいよいよハロウィンですね♪
今週は、さまざまな場所で、仮装された方をお見かけしました。
みなさま、素敵なハロウィンの夜をお過ごしください。
港区 麻布十番メンタルケアクリニック