「すべき思考」になっていませんか?
「主婦なんだから、家事を完璧にこなすべきだ」
「仕事は一生懸命取り組まなければならない」
「発表は失敗すべきではない」
「常に他人を思いやり、他人に優しくしなければならない」
こういった考え方を、「すべき思考」と言います。
どれも「◯◯すべきだ」「◯◯すべきでない」という言葉が変化したものです。
「すべき思考」の例を、習い事でご紹介します。
習い事を始めるきっかけというのは、「好きだから」とか「◯◯したいから」というのが多いかと思います。
「ピアノが好きだから、ピアノを始めたい」「いつか海外旅行に行きたいから、英会話を習いたい」という気持ちです。
でも、すべき思考が強くなると、「もっと練習して、完璧に弾けるようにならなければならない」「宿題も終わらせて、予習もきちんとするべきだ」という気持ちが出てきます。
次第に「今回はあまり練習が出来なかった…レッスンに行きたくない」「忙しくて予習する時間がなかった。宿題も半分しか出来てない。完璧に出来ていないなら、行かないほうがマシだ…」という考え方に変わっていきます。
最初の「ピアノが好き」「海外旅行に行きたい」という気持ちを、いつの間にか忘れてしまいます。
そして、習い事が義務のように感じてしまうのです。
認知の歪みが100%悪い、というわけではありません。
そういった考え方が、向上心につながったり、何かに取り組む時のエネルギーになったりします。
でも、すべき思考にばかりとらわれてしまうと、自身を必要以上に追い込んでしまいます。
そのため、認知の歪みを修正してみましょう。
まず「あ、今すべき思考になってる」と、自分の考え方のクセに気づくことが大切です。
すべき思考に気づいたら、「◯◯すべきだ」を「◯◯出来たらいいな」「◯◯出来たらラッキー」に置き換えてみてください。
港区 麻布十番メンタルケアクリニック