気持ちを言葉にする
みなさま、こんにちは。
きょうは、自分の気持ちを言葉にすること、についてお話ししたいと思います。
心理臨床場面では、「言葉にする」ということをとても重視しています。
言葉になりきらない、漠然とした何か、モヤモヤした気持ちがある、といった体験は、誰しもあるかと思いますが、
その気持ちや感情に蓋をしたり、見ないようにしたりすることを、心理学では「抑圧」と言います。
ですが、「抑圧」したところで、その気持ちや感情は消えてなくなることはありません。
むしろ、溜まり溜まってどんどん膨れ上がり、
いつか爆発してしまうこともあります。
その爆発の仕方が、体の症状として現れることだったり、行動で現れることだったりします。
爆発させない方法が、言葉にする、「言語化する」ということです。
言葉にすると、抑圧はされません。
言葉にして誰かに話すことで、溜まってしまうことなく、吐き出されます。
そうして、それまで症状としてでしか現れることが出来なかった、自分の本来の気持ちを、言葉で表現できるわけです。
ただ、言いたいことを身近な相手にただただぶつければ良いというわけではありません。
それでスッキリすることもありますが、
一時的だったり、
あとで罪悪感が出てきたりすることもあります。
そのために、専門家に吐き出す場があり、それが精神療法やカウンセリングに当てはまります。
ある出来事があった時、あなたがどう感じたのか、どんな気持ちが出てきたのか、言葉にしてみてください。
港区 麻布十番メンタルケアクリニック