心を守るということ
みなさま、こんにちは。
私たちは誰しも、つらい出来事や、不快な感情から心を守るために、さまざまな方法を使っています。
心理学では、こういった心の作用を「防衛機制」と言います。
<補償>という防衛機制では、コンプレックス(劣等感)を他のもので補おうとすることです。
たとえば、勉強ができないことに劣等感があるけど、スポーツを頑張って、1番になろうとしたり。
<昇華>は、現実の社会で認められない欲求や衝動を、社会的に容認された方法で解消しようとすることです。
芸術やスポーツで発散したり、音楽にしたり、小説を書いたり。
でも、心を守る方法を失敗してしまうと、症状として表れたりしてしまうことがあります。
心を守るはずが、ほかのつらさを引き出してしまうというわけです。
たとえば<抑圧>という防衛機制は、自分の認めたくない欲求を無意識のうちに抑えこむことです。
でも、いつまでも抑えこんでおくことはできません。
いつか抑圧したものが症状として表れたりします。
<抑圧>は多くの神経症の根底に見られます。
不安な気持ちを表に出すというのは、本当に勇気のいることです。
誰しも、不安な気持ちを誰かに支えてもらいたい、困ったときに誰かに話を聴いてもらいたい、誰かに甘えたいと思うのは自然なことですが、
その気持ちを抑えこんでしまうと、やはり症状として表れてしまいます。
心のメッセージを受け取り、それを認めるということは、とてもたいへんなことです。でも、そうしてあげることが”自分を大切にする”ということにつながるのかもしれません。
土曜ブログ担当でした♪
港区 麻布十番メンタルケアクリニック