子どもの睡眠不足②
秋も深まり、金木犀の香りがどこからともなく香ってくる時期になりました。
子どもが外で遊ぶにも日が沈むのが早くなってきたので早めに家に帰らなくてはいけなくなりましたね。
今回も子どもの睡眠不足についてです。
子どもの睡眠不足①でも記載したように子どもの睡眠不足は健康な発達を阻害する恐れがあります。
実際に不規則な生活リズムをもつ乳幼児の身体、情緒発達の遅れ、精神発達の遅れが報告されているようです。
生活リズムが乱れている子どもは、子ども集団の中でも無表情、笑顔がない、突き倒す、首を絞めようとするという攻撃性や指差し、喃語が遅いことも知られています。
1歳時の就寝時刻が遅いと言語理解の遅れやバイバイが出来ない、20ヶ月時の起床時刻が遅いと積み木を2個積むことが出来ない。各教育委員会・学校の調査でも学童児の不規則な生活リズムによって起こされる身体障害、精神障害、学力低下、体力低下が報告されているようです。
生活リズムが不規則で朝食を食べない子どもでは、だるさ、イライラ、気持ち悪い、頭がすっきりしない、抑うつ傾向、成績が悪いということが分かっています。
まさに百害あって一利なしです。もしも思い当たるようなお子さんがいましたら、生活リズムを規則正しくするように心がけてください。
子どもの生活リズムを戻すことは可能です。
もし、子どもの生活リズムが乱れてしまった場合は、生活リズムを休日だからといって崩さない、夜にインターネットやテレビ、ゲームを遅くまでさせない、朝食を食べる習慣をつけるといったように大人と同じような予防法をしてあげてください。
※「睡眠とその障害のクリニカルクエスチョン200」を参考にしております。
麻布十番メンタルケアクリニック